県教委、採点ミス公表せず 宮城公立高入試、合否に影響なし
産経新聞 2014年4月23日(水)7時55分配信
3月6日に行われた県公立高校入試後期選抜の社会科で採点ミスがあり、受験生60人が実際より3点低く採点されていたことが22日、県教委への取材で分かった。県教委作成の正答表に不備があったことが原因。県教委は「合否に影響はない」として得点をつけ直しておらず、公表もしていない。
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採点ミスがあったのは、「APECのように、政治や経済などの分野で同じ問題をかかえている国などが、ある特定の地域でまとまりをつくり、協調や協力を強めようとする動きを何というか、書きなさい」という問題。県教委は当初正答表で「地域主義」を正解とし、それ以外については各学校の裁量で正誤を決めるよう併記していた。
だが外部からの指摘で、県外で使用されている教科書では「地域統合(地域主義)」と明記されていることが分かり、県教委は合格発表の約2週間後の3月下旬に受験生全員分の答案用紙を再点検。「地域統合」と解答した30校67人のうち27校60人が不正解となったことが判明した。県教委はこの問題の配点の3点を加えても60人の合否に影響がないことを確認したため、得点を付け直していない。
県教委は公表していない理由について、「合否に影響はなく、正答表には不備があったものの間違いがあったわけではなかった。3月末という時期で、学校や生徒に混乱をきたさないようにという配慮もあった」と説明。正答表の不備については責任を認め、「襟を正して再発防止につとめる」と話した。
県教委は該当する60人に事情の説明はしておらず、入試の成績開示請求があった場合には県から説明を行うとしている。