<いじめ>放置され転校と下関市を提訴 女子中学生

<いじめ>放置され転校と下関市を提訴 女子中学生
毎日新聞 2014年5月13日(火)7時15分配信

 同級生からのいじめを学校が放置し、転校を余儀なくされたとして山口県下関市の中学に通学していた女子生徒(14)が同市に332万円の損害賠償を求めて山口地裁下関支部に提訴したことが分かった。

 訴状によると、女子生徒は2012年4月の中学入学直後から、無視する▽聞こえるように悪口を言う▽席替えで女子生徒が座っていた席に座ることを嫌がる−−など集団でのいじめを同級生から受けたとしている。女子生徒は発熱や腹痛、頭痛を訴えて欠席がちになり、医師から心身症などと診断され13年に転校した。

 女子生徒は担任の女性教諭に相談しようとしたが「忙しいからごめん」などと言われ応じてもらえなかったという。女子生徒は「学校が動いてくれずショックだった。同じように苦しむ人が出ないようになってほしい」と話した。

 下関市教委の担当者は「いじめた生徒に担任が直接指導したり、道徳の授業で思いやりのある言動をとるよう教えたり、学校としてはやるべきことをやったと考えている」と話した。【平川昌範】

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