脳性マヒの生徒に体罰、2男性教諭を減給1か月
読売新聞 2014年05月22日 16時19分
長崎県教委は20日、諫早市立中の男性教諭2人について、軽度の脳性マヒを患い右半身が不自由な男子生徒に正座をさせるなどの体罰を加えたとして減給1か月(10分の1)の懲戒処分にした。
管理監督が不十分だったとして同中の男性校長(56)も戒告の懲戒処分とした。
県教委義務教育課によると、担任の男性教諭(45)は昨年6月、保健体育の男性教諭(39)は同9月、忘れ物をしたことなどを理由に、当時1年の男子生徒に正座をさせた。生徒はその後、足の痛みを訴えて車いすを使うようになり、学校を休みがちになって今年2月、特別支援学校に転校した。同中では他に5人の教諭による体罰が明らかになっており、市教委や校長から指導を受けたという。
県教委はまた、昨年度に県内の小中学校、特別支援学校で105件(公立90件、私立15件)の体罰が確認されたと発表した。506件の体罰が確認された2012年度より401件減少した。調査は教職員や児童生徒、保護者を対象に実施。公立の内訳は小学校30件、中学校40件、高校19件、特別支援学校1件で、延べ246人が体罰を受けた。私立でも15人が体罰を受けた。