ハンセン病「体溶ける」 小学校教諭、生徒に説明
サンケイスポーツ 2014.6.6 13:33
福岡県の公立小学校で人権教育を担当する40代男性教諭が、授業で「ハンセン病は体が溶ける病気」「風邪と一緒で菌によってうつる」などと説明し、「怖い」「友達がかかったら、離れておきます」などと誤解した児童の感想文が熊本県の国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園」に届けられていたことが6日、分かった。
ハンセン病は感染力が弱く、治療法も確立している。教諭は「誤った認識が過去にあったことを教えたつもりだが、説明不足だった。申し訳ない」と釈明しているという。県教育委員会は菊池恵楓園に謝罪した。
県教委によると、教諭は昨年11月、ハンセン病への偏見や差別について、6年生12人に自作の教材を使って授業をした。教材には「手足の指や身体が少しずつ溶けていく」といった説明があった。感想文は12月に園に郵送された。
今年4月に園の指摘を受け、県教委の人権・同和教育課長らが園を訪ねて謝罪した。
教諭はこの小学校で2010年度から、同じ教材を使って6年生に授業をしていた。県教委は中学校に進学した生徒に指導をやり直すよう、関係市町村教委に指示した。
菊池恵楓園の入所者自治会の志村康会長は「差別の連鎖が教育の中で生み出されている。福岡県教委は教師向けの指導書を作るべきだ」と話している。(共同)