「教室でわいせつ」小学校元講師無罪 京都地裁支部
京都新聞 2014年6月9日 23時9分配信
京丹後市立小学校で昨年2月、担任する女児の尻を触ったとして強制わいせつ罪に問われた同市久美浜町口馬地の同校元講師、和泉匡良被告(32)の判決が9日、京都地裁宮津支部であった。上田真史裁判官は、日時の特定について「信用できない」として、無罪(求刑懲役3年)を言い渡した。
和泉被告は、昨年2月1日に教室内で行為に及んだとして、京都府警捜査1課と京丹後署に逮捕された。公判で「尻を触ったことは全くない」と無罪を主張していた。上田裁判官は「女児の供述は検察官らの誘導的な質問でもたらされ、被害日について節分(2月3日)より前だが、学級閉鎖(1月28〜31日)より前だったか後ろだったかは分からないと供述するにとどまる」と指摘。「2月1日と特定することは到底できず、同日にわいせつ行為が行われたと認めるには合理的な疑いが残る」とした。
京都地検は「判決内容を精査し、上級庁とも協議の上、適切に対応したい」としている。京丹後市教育委員会は「刑が確定していないのでコメントは差し控えたい」と述べた。
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