<柔道部活中死亡>大津地検、2回目の不起訴へ
毎日新聞 2014年7月1日 21時30分配信
滋賀県愛荘町立秦荘中学で2009年、柔道部員の村川康嗣(こうじ)さん(当時12歳)が部活動中に死亡した事故で、大津検察審査会が「起訴相当」の議決をした元講師の男性(31)=依願退職=について、大津地検が再び不起訴処分とする方針を固めたことが遺族への取材で分かった。
地検側が遺族に対し、近く不起訴とする方針を伝えたという。村川さんは09年7月、部活動の練習中に講師に技をかけられて意識を失い、翌月死亡した。遺族からの告訴を受けた県警は12年3月に傷害致死容疑で書類送検。13年7月に大津地検が不起訴処分としたが、遺族の申し立てを受けた検察審査会は今年3月、元講師の過失と死亡に因果関係があるなどと判断し起訴すべきだと議決していた。
不起訴になって検察審査会が2回目の審査で起訴すべきだと議決した場合、元講師は裁判所が指定した弁護士に強制起訴される。【田中将隆】