桐生市が和解案受け入れ いじめ自殺訴訟、市議会可決 群馬
産経新聞 2014年9月18日 7時55分配信
桐生市は17日、平成22年に小学6年の上村明子さん=当時(12)=が自殺したのは学校でのいじめが原因なのに、適切な対応を取らなかったとして、両親が県と市に損害賠償を求めた訴訟で、東京高裁が提示した和解案の承認を求める議案を市議会9月定例会に追加提出した。審議の結果、議案は全会一致で可決された。県も大沢正明知事が和解案を受け入れる専決処分をしていることから、同問題は和解に向けて大きく前進した。
承認された議案は、東京高裁の和解案をそのまま受け入れる内容で、(1)自らの命を絶ったことについて心から哀悼の意を表明する(2)いじめを受けていながら、十分な措置を講ずることができなかったことについて謝罪する(3)いじめに対する安全配慮義務の不完全履行についての解決金として150万円の支払い義務があることを認める−などの内容。市議会で市側は和解案の受け入れに至った経緯について、「いじめと自殺の因果関係が否定され、和解案は本市の主張に沿った内容。事実上、前橋地裁の1審判決を覆すものであると考えている」と説明した。
上村さんは小学4年だった20年に桐生市立新里東小に転校。その後、言葉によるいじめを受け、22年10月に自宅で自殺した。
前橋地裁判決は、いじめと自殺の因果関係を認めた上で、校長や担任教諭の責任を指摘し、市と県に450万円の支払いを命じた。
市は「いじめの原因は主に家庭にあった。判決内容に、市が提出した資料や主張と異なる事実誤認が数多くある」などとして東京高裁に控訴していた。
桐生市の亀山豊文市長も16日の記者会見で、「和解案は桐生市の主張に沿った内容。早めに結論を出すことが双方にとって望ましい」と述べていた。