中国で、「教師の日」にプレゼントを強要 女性教師が処分
産経新聞 2014年9月23日 21時15分配信
中国・黒竜江省のある高校で、生徒らの「不手際」に激高した女性教師が、授業を丸丸つぶして説教したあげく、「贈り物」を強要する事件があった。事件が起きたのは、中国で「教師への尊敬を促す日」とされる「教師の日」(教師節)の9月10日。後に厳しい処分を受けたこの教師が、理不尽ともいえる厳しい“教育指導”をした理由とは…
14日付の「黒竜江晨報」(電子版)など複数の中国メディアによると、黒竜江省ハルビン市依蘭県にある高校で10日、2年生のクラスに担任の女性教師の怒声が響き渡った。
「自分たちでよく考えなさい。一体、どうしてくれるのよ」
教師は教室に入るなりクラス委員の生徒を外に呼び出すと、再び教室に入ってくるや、指導書を教卓に投げつけ、こう言い放った。
「よそのクラスのクラス委員はちゃんとプレゼントを準備していたのに。よくも私に恥をかかせてくれたわね」
教師の怒りの理由は、受け持ちクラスの生徒らが、教科担任の教師らに「教師の日」のプレゼントを贈っていなかったことにあった。自分の生徒たちだけプレゼントしていなかったことで、担任教師としてのメンツを潰されたということなのだろう。
「ろくでなし」
「恥知らず」
教師はおよそ教育者に似つかわしくない罵詈(ばり)雑言を交え、怒涛(どとう)のごとく説教を繰り広げると、クラス委員に更迭を宣告した。
「投票で規律を守れる新しいクラス委員を選びなさい。誰がふさわしいか、誰がちゃんとクラスをまとめられるか」
思わぬ“課外授業”を受けるはめになった生徒らは、結局、その場でお金を出し合って600元(約1万500円)を集め、何箱かの牛乳を購入し、教科担任の教師らに贈ったという。
事件は教師の言動に不満を持ったある保護者がメディアに明かしたことで発覚した。中国メディアのサイトでは、生徒が録音したヒステリックな教師の肉声が「字幕」付きでアップされている。
事実関係を確認した地元の教育局は9月12日、「学生に贈り物を強要した問題に関する処分」を決定。問題の教師を停職処分とし、生徒からの贈り物も全て返還させた。合わせて同校校長に対しても、監督責任を問い、懲戒処分とした。
教育局の幹部は北京紙「京華時報」の取材に対し、「このクラス担任教師は、教科担任教師らのために贈り物を要求したわけではあるが、どんな理由があっても、生徒をののしって、贈り物を強要するのは間違いだ」と語った。