<フライング>保管の問題 前日解かせる…発覚で生徒不合格

<フライング>保管の問題 前日解かせる…発覚で生徒不合格
毎日新聞 2014年11月25日(火)21時6分配信

 滋賀県教委は25日、県立八幡工業高校の男性講師(34)が今月20日に実施された「計算技術検定」の前日、保管していた4級の問題を生徒24人に解かせていたと発表した。生徒は全員不合格となった。県教委は今後、講師の処分を検討する。

 計算技術検定は全国工業高等学校長協会が主催。電卓を使って複雑な計算を素早く解く能力が試される。

 県教委などによると、同校では実施日の1週間前に試験問題が届き、講師を含む試験監督の教諭らが手元で保管。講師は19日に「過去の問題」として授業を受け持つ生徒に出題した。生徒の一人が20日に受検後、別の教諭に「授業で同じ問題を解いた」と話し判明した。

 講師は学校側の調査に「過去問題の大半をやり終えていたため今年の問題を流用した。電卓を使う技能を見る試験なので問題ないと思った。生徒に申し訳ない」と話しているという。【竹下理子】

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