群馬大病院 厚労省などが立ち入り検査

群馬大病院 厚労省などが立ち入り検査
NHKニュース 2015年1月13日 10時35分

前橋市にある群馬大学医学部附属病院で腹くう鏡を使った手術を受けた患者8人が死亡するなどした問題で、厚生労働省と前橋市は実態を把握する必要があるとして、病院への立ち入り検査を始めました。

群馬大学医学部附属病院では去年までの4年間、腹くう鏡を使った手術を受けた肝臓がんなどの患者8人が手術後3か月余りの間に死亡し、その後の病院側の調査で、死因がよく分からないにもかかわらず検証しないまま同じ手術を繰り返していたことが明らかになっています。
また、手術と死亡の因果関係は分かっていませんが、腹部を開いて行う開腹手術でも、これまでに患者10人が手術から3か月以内に死亡していることが分かっています。
事態を重くみた厚生労働省は、実態を把握する必要があるとして、13日朝から前橋市と共に、医療法に基づく立ち入り検査を始めました。
立ち入り検査では手術の状況などを調べるとともに、病院側が提出した再発防止策が徹底されているかどうかなどを確認することにしています。
群馬大学医学部附属病院は、高度な医療を提供する医療機関として、診療報酬に一定の額が加算される「特定機能病院」に指定されていて、厚生労働省は立ち入り検査の結果も踏まえて、指定の取り消しが必要かどうか慎重に検討することにしています。

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