韓国女子大で教授のセクハラを学長が警察に告発
ハンギョレ新聞 2015年2月16日 15時14分配信
酒を勧めた後に無理やりキスした疑い徳成女子大「被害学生保護は当然」申告を受け素早い措置該当教授は事実関係を歪曲・誇張と主張
ソウルのある女子大教授が教え子をセクハラした疑いで告発され、警察の調査を受けている。教授を告発したのはこの大学の学長だ。被害学生が2次被害を受ける覚悟で直接告訴をしてやっと公論化される既存の慣行から抜け出し、大学側が積極的に学内のセクハラ事件に対応し始めた。
徳成女子大はパク・サンイン学長の職務代行名義で、B教授が教え子をセクハラしたとしてソウル道峰(トボン)警察署に告発状を出した。学校関係者らの話を総合すると、B教授は昨年2月「夕食を一緒にしよう」と被害学生を自分の個人事務室に呼び出したという。彼は大学院進学を前にこの学生と焼酎とビールを混ぜた酒を飲み、自宅に帰ろうとしていた学生に突然キスをするなど、二度にわたり強制的にわいせつな行為をしたとされる。被害学生が不眠症とうつ病に苦しめられ学校の友人に事実関係を打ち明けると、他の学生たちもB教授にセクハラにあったという話が出てきたという。
昨年12月末に申告が受け付けられると大学は素早く対応した。学生処長、教務処長、事務長、学生相談センター長らが集まり三日間に2回セクハラおよび性暴行対策委員会会議を開き、被害者の陳述とB教授の釈明を検討した。B教授には被害者に対する接近禁止と文字メッセージの発送禁止措置を取った。以後、B教授の件を懲戒委員会に付託して警察に直接告発状を出した。
大学関係者は15日、「このような事件は迅速かつ正確に処理することが重要だと判断した。学生がどれほど大きな苦痛を受け、苦心の末に師弟関係を顧みず学校に申告したことか。学校が保護しないのでは話にならない」と話した。大学側は告発に先立ち、学校の名誉失墜だけでなく該当教授が疑惑を積極的に否定したため悩んだという。だが、被害者の陳述に相当な信憑性があり、女子教育機関として学生を先に守らなければならないという判断により告発状を出したという。
大学側はこうした措置が、常習痴漢容疑で拘束起訴されたカン・ソクチン ソウル大教授事件以後に変わった雰囲気と、昨年12月に出された教育部のセクハラ事件処理指針に従ったものだと説明した。
これに対しB教授は「私に釈明する機会も与えず告発がされた。事実関係が歪曲そして誇張された部分が多い。まともな釈明がされる時間が必要だ」と主張した。一方、大学側は「B教授は対策委に出席してすでに釈明している」と明らかにした。
オ・スンフン記者(お問い合わせ [email protected] )