女子児童の水着盗んだ教諭を懲戒免職に 県教委

女子児童の水着盗んだ教諭を懲戒免職に 県教委
中日新聞 2015年3月5日

 県教委は四日、勤務先の小学校で女子児童の水着を盗んだとして、窃盗罪で起訴された羽島市立正木小学校教諭、三輪知広被告(30)を懲戒免職処分とした。同校校長を減給十分の一(三カ月)、教頭二人も戒告とした。

 県教委によると、三輪被告は県教委の事実確認に対し、昨年七月に校内で水着を盗んだほか、同五月に上半身裸の少女の動画を県外の男性に送信したことを認めた。

 岐阜地検は今年二月、三輪被告を窃盗罪で起訴したが、動画送信については不起訴処分とした。

◆教員不祥事を防止、有識者会議設置へ

 羽島市正木小の教諭に対する処分により、二〇一四年度に県教委から懲戒処分を受けた教員は十人となった。前年度の八人を既に上回り、県教委が集計した過去六年で最多。不祥事の再発防止策を検討するため、県教委は一五年度に有識者会議を発足させる。

 有識者会議は、弁護士や民間企業の人事担当者、教員を養成する教育機関、保護者らで構成する方針。教員の採用研修や倫理意識の醸成、職場環境の改善などについて議論し、年内に方策を提言。県教委は、再発防止策を策定する。県教委が不祥事の防止に向けて、有識者会議を設けるのは初めてという。

 一四年度に懲戒処分を受けた教員十人のうち逮捕されたのは前年度より二人多い五人。、、などがあった。

 四日の記者会見では、県教委教職員課の高木俊明課長が「教員の逮捕が頻発しており、大変申し訳ない。校外での非行が多く、原因をしっかりと分析して再発防止を図りたい」と陳謝した。

(小野沢健太)

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