「留学先で成果求められ…」画像修整、使い回し
読売新聞 2015年3月22日(日)10時8分配信
岐阜大学は20日、論文に画像データの改ざんなどの不正があったとして、医学部付属病院の医師で40歳代の男性講師を停職6か月の懲戒処分にしたと発表した。
処分は19日付。
同大によると、男性講師が2004〜10年に発表した4論文で、遺伝子の働きに関する実験の画像の修整や合成をしたり、きれいに映った同じ画像を使い回したりした不正が計12か所あった。論文は02年から約2年間、留学していた米国の大学で行った研究の成果をまとめたもので、海外の研究誌に掲載されたが、すでに取り下げられたという。
12年8月、留学先から指摘があり、岐阜大が男性講師の計136の論文を調査していた。講師は不正を認め、「留学先の研究室から成果を求められ、時間がない中でやってしまった」と話しているという。