<岩手・中2自殺>いじめ2件認定 第三者調査委が報告書
毎日新聞2015年3月25日(水)20:13
岩手県滝沢市立滝沢南中2年だった男子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、市教育委員会が設置した第三者調査委員会(委員長・細江達郎同県立大名誉教授)は25日、2件のいじめを認定し、「直接的原因ととらえることはできないが、自殺と一定の関連性があった」とする報告書をまとめた。
男子生徒は昨年5月31日朝、自宅近くの電柱で首をつって死亡しているのが見つかった。
報告書は、中学1年の時から毎日のように同学年の女子生徒に「チビ」「死ね」などと言われ、死亡する24日前には複数の生徒に筆入れを隠されていたと指摘し、いじめ防止対策推進法上のいじめに該当すると認定。自殺が衝動的だった可能性に言及しつつ「筆入れの件以降、孤立感を強め、苦痛から逃れるために自死を選んだ」との判断を示した。
父親は「いじめがあったとの報告を聞いて、第三者委には感謝の気持ちでいっぱいです」とのコメントを発表した。【浅野孝仁】