司法試験漏えい受けた女性、PCに「模範解答」
読売新聞 2015年10月2日(金)7時4分配信
司法試験問題の漏えい事件で、考査委員として問題作成に関与した青柳幸一・元明治大法科大学院教授(67)(懲戒免職)から漏えいを受けた教え子の女性が試験前、元教授の「模範解答」を再現して自分のパソコンにデータ保存していたことが、関係者の話でわかった。
東京地検特捜部は入手したデータが犯行を裏付けるとみて、近く元教授を国家公務員法(守秘義務)違反で在宅起訴する見通し。女性の刑事責任は問わないとみられる。
青柳元教授は今年2〜4月、大学院の研究室などで、大学院修了生の20歳代女性に対し、自ら作成に関わった論文式試験の「公法」の1問を示し、採点基準に沿った論点を教えながら女性の答案を繰り返し添削した疑いがある。