生徒118人分の指導要録紛失 群馬の県立高校

生徒118人分の指導要録紛失 群馬の県立高校
朝日新聞 2015年10月14日12時48分

 群馬県伊勢崎市の県立伊勢崎清明高校で昨年10月までに、生徒118人分の個人情報を記載した「指導要録」を紛失していたことがわかった。生徒の住所、成績などが書かれていたが、「誤って焼却処分した可能性が高く、個人情報が漏洩(ろうえい)した緊急性は低い」として公表していなかった。同校は14日午前、全校集会で生徒に経緯を説明した。

 同校によると、紛失したのは当時2年生の3クラス分で、職員室の金庫で保管していた。教務主任が昨年10月、紛失に気づいた。指導要録は保存していた電子データをもとに改めて作成した。これまでに情報の悪用は確認されていないという。

 最後に文書を確認したのは教諭が生徒の成績を調べようとした際に見た昨年4月11日ごろ。金庫からの出し入れは普段から記録していなかった。指導要録は毎年、年度末から年度当初にかけ、20年の保存期限が過ぎたものを焼却処分しているという。今回は金庫が荒らされた形跡も無いことから「焼却処分した可能性が高い」と判断。県教育委員会に相談した上で、警察にも遺失届は出さなかった。

 荻原一郎校長は取材に対し、「指導要録専用の金庫を置くなど再発防止に努めている。重要文書の管理徹底を図りたい」と話した。

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