就学支援金詐取 「入学すればお金もらえる」と志望者に説明

就学支援金詐取 「入学すればお金もらえる」と志望者に説明
フジテレビ系(FNN) 2015年12月9日(水)12時44分配信

国が支給する就学支援金をだまし取った疑いで、東京地検特捜部の家宅捜索を受けた高校の関係者が、「入学すればお金がもらえる」などと、入学志望者に説明していたとみられることが、新たにわかった。
この事件は、三重・伊賀市にある「ウィッツ青山学園高校」の通信制に、すでに別の高校を卒業していて、就学支援金の受給資格がない複数の生徒が入学し、支援金を不正に受け取った疑いが持たれているもの。
関係者によると、東京・千代田区にある高校の四谷キャンパスでは、就学支援金の受給などによって、「入学すればお金がもらえる」と、入学志望者に説明していたとみられることが、新たにわかった。
東理ホールディングス・福村康広社長は、「フランチャイズみたいなものですね、サポート校って。経営が、全く独立しているんです。だから、わたしたちに、そういうこと(報告)とかは、当然、上がってもこないです。既卒者の確認というよりも、年収の確認をやって、その人が、既卒者か既卒者じゃないか、わからないですね」と語った。
2014年4月に導入された就学支援金制度は、学費の負担を減らすために、生徒1人あたり、最大およそ30万円が、国から学校に支給されるもの。
一方、文部科学省によると、2011年に、伊賀市のこの高校などに実地調査を行った際、学校の教員以外が、添削や面接指導を行っていることがわかり、法令違反の可能性を指摘していたという。
調査では、この高校が、伊賀市以外の区域に「キャンパス」と称する施設を複数設けていることもわかった。
当時、文科省は、伊賀市に対して対応を確認したが、市は、「高校の指導監督を市町村が行うのは難しい」と答えたという。

ウィッツ青山学園“就学支援金疑惑”否定
日本テレビ系(NNN) 2015年12月9日(水)12時55分配信

 三重県の私立高校を巡る「就学支援金」の不正受給事件で、高校の運営会社の社長が9日朝、取材に応じ、疑惑を否定した。

 三重県伊賀市の私立高校「ウィッツ青山学園」を巡っては、国が生徒の代わりに授業料を払う「就学支援金」を不正受給した疑いで、東京地検特捜部が強制捜査に乗り出している。

 学園は全国に設置したキャンパスを通じて受給資格のない生徒を通信制に入学させていたとみられるが、運営会社の社長は疑惑を否定した。

 学園を運営する東理ホールディングス・福村康廣社長「私自身も、東理HDも、ウィッツも(不正は)全くない。ただ、(全国のフランチャイズ)キャンパスが何をやったか分からない」

 特捜部は昨年度、学園に支給された約1億5000万円の「就学支援金」の大半が、不正受給だった可能性があるとみて調べを進めている。.

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