高校教諭逮捕、列車乗客に暴行 容疑で倉敷署 飲酒し帰宅中
山陽新聞 2016年3月2日 12時13分更新
飲酒して帰る途中の駅で列車の乗客に暴行を加えたとして、倉敷署は2日、暴行の疑いで倉敷市中島、岡山工業高校教諭三谷信雄容疑者(50)を現行犯逮捕した。
逮捕容疑は1日午後11時50分ごろ、JR山陽線を走行中の電車内で、ドアに向かって「なんで開かないんだ」と大声を上げたことを倉敷市、会社員男性(46)に注意されて立腹、倉敷駅で男性の胸をつかんで電車から降ろし、ホームで引きずるなどの暴行を加えた疑い。
同署などによると、三谷容疑者は岡山市内で開かれた同校卒業祝賀会の帰りで酒を飲んでいた。「肩をつかんで電車から降ろした。それ以外はしていないと思う」と供述している。
岡山県教委教職員課によると、三谷容疑者は2013年に同校に赴任し、保健体育を担当。06年兵庫国体のサッカー少年男子では岡山県選抜チームの監督を務めた。勤務状況に問題はなかったという。
県内では昨年8、9月に教員ら6人が相次ぎ逮捕され、今年に入っても女子生徒に対するわいせつ行為などが発覚。15年度の教育関係者の不祥事は今回を含め12件に上る。
県教委の鍵本芳明教職員課長は「再発防止に取り組んでいる最中の不祥事で痛恨の極み。被害者と県民に心からおわびし、再発防止策の徹底に努める」とコメントした。