教員が薄毛からかい?Tシャツ贈る 元同僚「いじめだ」
朝日新聞デジタル 2016年4月1日(金)12時12分配信
川崎市川崎区の市立中学校で非常勤の教諭などとして働いていた40代の男性に対し、同僚の教諭が「ハゲてねぇし」とプリントされたTシャツを贈っていたことが、市教育委員会などへの取材でわかった。市教委は薄毛をからかうハラスメントにあたる疑いがあるとして、関係者から事情を聴いている。
市教委と学校によると、男性は3月下旬まで非常勤や臨時任用の教諭として勤務。Tシャツは、2年生を担当する同僚教諭12人が1月に旅行に行った際の土産として男性に渡していたという。男性は旅行に参加していなかった。
男性は3月末で任用期間が終わり、再任されなかった。3月下旬に男性名で市教委にTシャツの現物と、「在職中に容姿などについてバカにされたり同封のTシャツを作られ着るように言われました」「これはいじめです。教師がいじめをしています」などと記された手紙が届いた。
学校は同僚がTシャツを渡したことを認めており、市教委は12人からTシャツを贈った経緯や薄毛をからかう言動がなかったかを聞き取っている。
市教委は「Tシャツを贈っただけでも適切とは言えない。男性も含めて話を聞き、対応を判断する」としている。(河井健)
川崎市教委に届いたTシャツ