9年間…偽造教員免許使用の疑いで元講師の44歳女逮捕(福島)

9年間…偽造教員免許使用の疑いで元講師の44歳女逮捕
福島民友新聞 2016年5月10日 10時19分配信

 偽造した教員免許状で採用された元講師が約9年間にわたり県内の中学、高校計4校で教えていた事件で、郡山、福島両署の共同捜査本部は9日午後8時50分ごろ、県警捜査2課の応援を得て偽造有印公文書行使、偽造有印私文書行使の疑いで福島市、元郡山女子大付属高講師、無職鍵谷喜和子こと阿部喜和子容疑者(44)を逮捕した。

 逮捕容疑は、高校の教員免許や大学発行の成績証明書などがないのに2012(平成24)年9月ごろ、郡山女大付高(郡山市)の講師採用試験に応募した際、偽造された教員免許状や成績証明書のコピーを同校に提出した疑い。同校を運営する郡山開成学園が同容疑で郡山署に告発していた。同署によると、9日夜、郡山市にいた阿部容疑者を発見、事情を聴いたところ容疑を認めたため逮捕した。

 関係者によると、阿部容疑者は教員免許の取得歴はなかった。同校に対しては出身大学なども詐称し、提出した偽造の卒業証明書の大学には在籍したことがなかった。阿部容疑者を巡っては、県教委も3月、阿部容疑者が郡山東高(同市)の12年度の講師採用の際、偽造された教員免許状や大学の卒業証明書と成績証明書を提出した疑いがあるとして福島署に告発している。

 郡山女大付高と県教委はいずれも阿部容疑者を懲戒免職処分にした。

 

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