殴る蹴る、集合写真顔に×印…「根深いいじめ」認定、学校側の対応にも不備 大阪市の第三者委報告書
産経新聞 2016年5月10日(火)11時25分配信
平成25年度に大阪市立小学校6年の男児が卒業までの5カ月間不登校になったのは、いじめが原因だったとして保護者が市に調査を求めた事案について、市の第三者委員会(委員長=折出健二・人間環境大特任教授)は10日、「根深いいじめ」を認定し、学校側の対応に不備があったとする調査報告書をまとめた。
第三者委は、重大ないじめや体罰の調査を市長が指示できると定めた25年4月施行の市条例に基づき、昨年6月に発足。弁護士ら12人のチームで、同級生6人を含む教職員ら関係者への聞き取りを実施した。
報告書は、男児が25年11月から不登校になる直前の9〜11月、同級生から殴る蹴るの暴行を受けたり、校内に掲示された集合写真の顔に×印を付けられたりした4件を、明確ないじめだったと認定。他にも、そろばん塾で殴られるなど「いじめと窺わせる状況があった」と記した。学校側の対応も問題視し、「担任は特段の措置を取らず、教諭間で情報共有もされていなかった」と指摘。不登校になった直後も「加害児童に強く指導した様子はうかがえない」と批判した。
市条例は、24年12月に市立桜宮高バスケ部主将が顧問の体罰後に自殺した問題を機に制定され、報告に至ったのは今回が初めて。