触って、抱き寄せて、頬ずりも…増殖する「ハレンチ教諭」たちのあきれた言い訳
産経新聞 2017/1/2(月) 17:30配信
生徒・児童へのわいせつ行為に及ぶハレンチ教諭が後を絶たない。東京都教育委員会でも平成28年、体を触ったり、頬ずりを繰り返したりしたとして、教諭たちに相次いで懲戒処分が下された。「スキンシップがエスカレート」「コミュニケーションの一つと考えた」…。身勝手な行為で教え子たちを傷つけた教諭たちからは、あきれた言い訳も飛び出す。都教委では教職員への注意喚起や処分の厳格化などに取り組むが、学校教育でのわいせつ根絶の道のりは険しい。
■「頬に唇があたった」
「誰でも良かった。スキンシップがエスカレートした」。女子児童にわいせつ行為をしたとして、は、都教委に対して、こう説明したとされる。
男性教諭の行為は悪質そのもの。都教委によると、無人の教室に連れ込み、下着の上から下半身を触ったり、約10秒間抱きついたりしていた。
は27年6月ごろから28年2月までの間に教室で女子児童6人の脇をくすぐった際、服の上から胸を触ったり、胸をもんだりする行為を少なくとも25回行ったとされる。「コミュニケーションの一つと考えていた」。そんなコミュニケーションは許されるわけがなく、教諭は10月に懲戒免職処分になった。
光景を想像するだけでゾッとしてしまう行為もある。は27年4月ごろから同7月ごろまでの間に教室で児童10人を抱き寄せたり、頬ずりしたりする不適切な行為を約100回繰り返し、女児1人が「頬に唇があたった」と証言したため問題化した。
は顧問していた部活動でのマッサージを“悪用”。部員の女子生徒を抱きしめたり、手足をマッサージしたりして不快感を与えたとされ、都教委に対して「性的に興味があった」と話したという。
■二人きりダメ
矛先は同僚にも向く。は女性職員に「○○さんが好きで、くっつきたくなっちゃうのです」「肩もみしましょう」など不適切なメールを繰り返し送信した上で、服の上から胸を触ったり、抱きついたりしたという。
都教委によると、わいせつ行為に対する懲戒処分の件数は平成25年度が10件、26年度が26件、27年度が16件。こうした状況の中で都教委は28年4月、わいせつ事案に対する懲戒処分の基準厳格化に踏み切った。
児童・生徒へのわいせつ行為に関して、それまでは性行為▽キス▽陰部に直接触る▽のぞき・盗撮−を懲戒免職としていたが、新たに乳房・でん部などを直接触る行為を追加。さらに着衣の上から体に触る行為も状況に応じて免職か停職にするとした。
都教委幹部は「処分を公表するたびに各学校に対して『生徒と二人きりで指導を行わないようにしよう』『私的なメールを送らないように』などと注意喚起をしたり、研修を行ったりしている。こうした取り組みを繰り返していくしかない」と話す。情けないことに、子供たちよりも教育が必要なようだ。