慶応大ハレンチ教授、妻も「事の重大さに気づいてほしい」 大学からは処分なし
デイリー新潮 2017/9/26(火) 8:00配信
「洗脳不倫」教授に余罪続々! 慶応大が目をつぶった「ハーレムゼミ」(下)
授業を通して女子大生を「洗脳」し、不倫に従属させる……。そんな慶応義塾大学総合政策学部教授でイスラム法の権威である奥田敦教授(57)に対し、慶応大は見て見ぬふりを決め込んでいる。一種の「ハーレム」状態にあったという奥田研究会だが、教授には数々の余罪がある。一昨年にはその行いがハラスメント防止委員会に諮られるも、厳重注意を受けるのみだった。
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奥田研究会に在籍していた4年生は、
「奥田教授は、学年に一人は“お気に入り認定”しますが、圧が強くなると辞めていく子も多く、そうなるとお気に入りが交替する」
と回想するが、その一人と交換したメールが、さる大学関係者経由で手元にある。2004年のもので、要は、教授の手口には年季が入っているのだ。
〈「アッラーにおける愛」をともに実践する相手として、アッラーがわたくしにおあたえくれたのがアンティ、○○さんということになります。わたくしは、ほんとうにアッラーフに感謝します。(中略)あつし〉
〈さきほどはいきなりオフラインになってごめんなさい。お母がきたもので、あわててサインアウトしました。(中略)わたしも先生と出会えたことを、アッラーフに感謝しています。アッラーの名のもとに互いを愛し合い、必要としているということに、本当に幸せを感じています〉
「反省ゼロ」と妻
さて、夫に「事の重大さに気づいてほしい」と、「洗脳不倫」被害者・斉藤菜穂さん(仮名)の“奪還作戦”にも協力した妻によれば、奥田教授はまるで反省していない。
「私に“もう離婚だ”と告げ、“斉藤の親は毒親だ”と言い、“自分がしてるのは治療で、人助けだ”“先進的な実験だ”と強弁します。でも“家に泊めるのはおかしいし、なぜ私がいない日ばかり泊めるの?”と言うと、急に黙る。反省ゼロで、菜穂さんと二人でいることを正当化するために“毒親対策の最先端の治療の何がわかる!”と屁理屈を繰り返し、“彼女を家に帰らせちゃいけない”“これからも面倒を見たい”と。独善を押し通す奥田を見ていると、私は“津久井やまゆり園”を襲撃した犯人や、オウム真理教の麻原彰晃を思い起こします」
洗脳問題に詳しい紀藤正樹弁護士に聞くと、
「奥田教授は奥さんに“おまえのせいで治療ができなくなった、離婚だ”と言っているようですが、有責事由に当たる不貞を行なっているのは奥田教授。申し立て自体、不可能でしょう」
イスラム法には詳しくても、国内法はてんでご存じない奥田教授、総合政策学部のある湘南藤沢キャンパスにも“奪還”現場となったマンションにも不在なので、実家を訪ねた。チャイムに反応がないので「ごめんください」と繰り返すと、窓の奥からヌッと顔を出した。だが、記者の顔を見て無言で後ずさりし、家にこもってしまった。