教諭が元生徒誘い性交渉 京都地裁、市に賠償命令(京都)

教諭が元生徒誘い性交渉 京都地裁、市に賠償命令
京都新聞 2017/11/30(木) 22:31配信

 京都市立鳴滝総合支援学校(右京区)の元教諭の男性(60)から巧みに誘われて性的関係を持つようになり、精神的苦痛を受けたとして、元生徒で発達障害のある女性(23)が市に450万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、京都地裁であった。三木昌之裁判長は市に150万円の支払いを命じた。
 判決によると、男性は妻帯者だったが、学校の悩み相談をきっかけに2012年8月から当時生徒だった女性と性的関係を持ち、「妻と離婚する」などと言って卒業後も関係を続けた。女性は13年夏から心身に不調をきたし、心療内科に通院し、勤務先も退職した。
 三木裁判長は、女性は軽度の知的障害や発達障害があり、依存する傾向があったとし、「教師という立場を利用し、相談に乗る傍ら性交渉を持った。女性の同意は瑕疵(かし)あるもので、性的自由を侵害する不法行為」と指摘した。さらに「心のケアである悩み相談が契機。性的自由の侵害は教師の職務と一体不可分」として市の責任を認めた。

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