バレー部顧問が女子生徒蹴り打撲 佐野日大高で体罰
サンケイスポーツ 2018.1.17 13:42
栃木県佐野市の佐野日大高で女子バレーボール部の顧問を務めていた男性教諭(53)が2015年、当時3年生だった部員の女子生徒に蹴るなどの体罰を加えていたことが17日、同高への取材で分かった。教諭は「チームを引き締め、連帯性を意識させようとした」などと弁明したという。
同高によると、15年10月に行われた練習試合で女子生徒が教諭から太ももを蹴られるなどし、約2週間の打撲などと診断された。同高は体罰と判断し、教諭を約3週間の出勤停止と減給の懲戒処分とした。教諭はその後、顧問を解任された。
体罰があったことを今月になって県などに報告したという。榊原茂明教頭(60)は「報告が必要との認識が甘かった。行き過ぎた指導で、生徒の気持ちへの配慮を徹底する」としている。
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<佐野日大高>女子バレー部の元顧問が体罰
毎日新聞 2018/1/17(水) 17:24配信
佐野日大高(栃木県佐野市石塚町)で女子バレーボール部の顧問だった男性教諭(53)が3年前に部員の太ももを蹴るなどの体罰を加えていたことが17日、同校への取材で明らかになった。
同校によると、男性教諭は2015年10月、同校で行われた練習試合中に当時3年生だった部員1人の右太ももを3回蹴り、拳で胸を5回殴ったという。部員は打撲など全治約2週間のけがをした。部員が痛みを訴えたことで体罰が発覚。男性教諭は同校の聞き取り調査に対し、「チームを引き締めて、他の選手と連帯感を持たせようと思った」などと説明しているという。男性教諭は約3週間の出勤停止と減給の懲戒処分を受け、昨年3月に顧問を解任された。
同校は今月、県文書学事課や県高体連などに報告。同校の榊原茂明教頭は「体罰の報告が必要という認識がなかった。今後は教員に対する指導を更に徹底していきたい」と話した。
私立学校を所管する県文書学事課は足利工大付高(足利市福富町)の男子バレーボール部の男性コーチが昨年6月に部員を蹴るなど暴行した問題を受け、12月に県内の私立学校長に対して教員の適切な指導を徹底するよう通知したほか、私立学校長の出席する会合で体罰などの問題があれば速やかに関係機関に報告するよう指導していた。【萩原桂菜】