頭痛に悩むも教諭「仮病だ」…うつ病の女性提訴
読売新聞 2018年2月4日 14時52分
広島県内の私立高に通っていた女性(19)が、頭痛に悩まされて休みがちだったのを教諭らから「怠けている」と責められてうつ病を発症したなどとして、学校側を相手に慰謝料など約4000万円を求めて地裁へ提訴した。
頭痛で学校生活に支障を来し、悩む児童や生徒は多い。慢性的な激しい痛みで、授業に出席できないほどになる場合があるにもかかわらず、病気として周囲の理解を得るのが難しい面もある。
「頭の内側から金づちでがんがん殴られているような痛みが毎日続きました」。訴訟を起こした女性は、高校時代の症状についてそう語る。現在、東京都内で大学に通っている。
訴状などによると、女性は高校1年だった2013年10月、体育の授業で馬跳びをしているときにペアになった同級生の足で首を打つ事故に遭ったことをきっかけに、後頭部などの激しい痛みに悩まされるようになった。
病院での検査でも異常は見つからなかったが、頭痛は続いた。痛みや治療のために遅刻や早退、欠席する日が増え、学校側に症状を説明しても「少しくらい我慢できないか」「いつになったら治るの」などと言われ、適切な支援を受けられなかったという。
「仮病だ」とまで言われ、女性は校内で孤立感を深めていき、2年だった15年2月にうつ病と診断された。女性は後頭部へ麻酔薬を入れる「神経ブロック注射」などで痛みを緩和させ、塾に通って大学受験を乗り切った。
女性と両親は1月31日、学校側が事故の調査や必要な支援を怠ったとして、運営する法人などを相手取って提訴した。今も通院しており、「体調と治療のことを考えると、就職活動やその後の仕事でも周囲の理解を得られるか不安」と打ち明けた。
学校側の代理人弁護士は「訴状が届いていないので具体的な話はできない」とした上で、「学校として女性のフォローはきちんと行い、保護者にもきちんと対応していた」と話しており、言い分は食い違う。
裁判はこれからで、女性の主張が地裁に認められるかは分からない。ただ、一般社団法人「日本頭痛協会」に所属する筑波学園病院小児科の藤田光江医師によると、頭痛は原因がよく分からず本人の訴え以外に客観的な症状がない場合も多く、周囲の偏見にさらされることもある。
協会のデータでは、片頭痛に悩む中学生の割合は1校あたり平均4・8%、高校生は15・6%に上る。痛みが続いて、周囲に言い出せないまま不登校になる子どももいるという。
藤田医師は「学校では養護教諭やスクールカウンセラーが寄り添い、味方になって、いかに頭痛と付き合っていくのかを一緒に探すようにすることが重要」と病気への理解を求める。(長尾尚実)
この方、ではないでしょうか?
一日も早い回復をお祈りいたします。