「同級生からいじめ受けるも、妄想と決めつけるなど不適切」元生徒と親が川越市を提訴 市側は争う姿勢
埼玉新聞 2018/8/30(木) 23:46配信
中学1年の時に同級生からいじめを受けたのに、校長らが早期の調査を怠り、いじめを認めず妄想と決めつけるなど、対応が不適切だったとして、女子元生徒(16)と両親が川越市を相手取り、約2183万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が30日、さいたま地裁川越支部(斉藤憲次裁判長)で開かれた。市側は請求棄却を求め争う姿勢を示した。
訴状などによると、元生徒は2015年4月に入学。2学期から同級生から「きもい」「死ね、バカ」などと悪口を言われ、同年12月ごろから欠席するようになり、その後もほとんど登校できないまま、17年4月に転校した。
原告側は、担任らが当初、欠席の原因が元生徒と両親にあると決めつけて調査を拒否したとして、「いじめを漫然と放置した」「全てを精神疾患による妄想と位置付けた」「元生徒に配慮のない言動を繰り返し、強い精神的苦痛を与えた」と主張している。
元生徒の父親は取材に「早く対応すれば不登校にならずに済んだ。学校が許せない」と話した。