宮城の中2男子自殺 父親「学校に問題」第三者委設置求める
産経新聞 2019/4/12(金) 12:41配信
宮城県亘理(わたり)町で3月、当時町立中学2年の男子生徒(14)が自殺していたことが分かった。生徒の父親(52)が12日、県教育委員会を訪れ、原因究明のための第三者委員会設置を求める要望書を教育長と知事、町長あてに提出。記者会見し、「教員の言動、カウンセリング体制など学校の対応に問題があったのではないか。自死の原因を知りたい」と語った。
父親によると、男子生徒は3月9日、部活動を終えて帰宅後、自室で亡くなっているのが見つかった。県警は遺体の状況から自殺と判断。遺書はなかった。昨年9月ごろから体調不良を訴え、学校を休んだこともあった。
今年2月には、理科を担当する男性教員が「シャツが出ていて赤ちゃんみたいだな」と他の生徒の前で何度も発言。男子生徒が自転車置き場で泣いているのを学校側が見つけた。亡くなる5日前には母親に「死にたくなるときがある」と話し、家族がそうした状況を学校側に相談したのに対応が不十分だったという。
県教委義務教育課は「町と協議して対応を検討する」。亘理町教委では「そっとしてほしいという遺族の意向があったと受けとめていた。今後についてはこれから判断したい」としている。