「サイコパス」後ずさる部員に平手打ちし暴言 市尼崎高バレー部体罰

「サイコパス」後ずさる部員に平手打ちし暴言 市尼崎高バレー部体罰
神戸新聞NEXT 2019/5/23(木) 12:15配信

 兵庫県尼崎市立尼崎高校男子バレーボール部で、コーチを務める男性臨時講師(28)の体罰で部員がけがをした問題で、講師が部員に平手打ちをする中で「サイコパス(精神病質者)」と暴言を浴びせていたことが、市教育委員会の調査で分かった。

 市教委が部員らへの聞き取りを進めたところ、講師が部員に平手打ちをしながら「サイコパス」と言っていたという複数の証言があり、講師も認めたという。市教委は人格否定に当たるとみている。

 市教委によると、体罰があったのは4月29日の練習試合のウオーミングアップ中。ボール拾いを指示した講師が3年生部員とやりとりする中で返事の仕方に立腹し、後ずさる部員を20メートル以上追いかけて10回以上平手打ちした。

 市教委は講師による体罰をほかにも2件認定しており、講師は市教委に「自分に自信がなく、全国レベルの監督がいる中で、監督なら部員は従うが自分には従わない中で行ってしまった」と答えているという。

 同部の体罰を巡っては、21日に市教委が調査報告書をまとめ、男性監督(51)による1件の体罰も認定。「校内に体罰を容認する空気があった」と謝罪し、学校側も陳謝した。(大盛周平)

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