定員9倍の留学生 東京福祉大系列専門学校 愛知県が調査

定員9倍の留学生 東京福祉大系列専門学校 愛知県が調査
産経新聞 2019/6/6(木) 19:33配信

 外国人留学生約1400人が所在不明になっていることが判明した東京福祉大(東京都豊島区)の系列専門学校「保育・介護・ビジネス名古屋専門学校」(名古屋市)で、定員を約9倍上回る留学生を入学させていたことが6日、関係者への取材で分かった。同校の管理を所管する愛知県は同日、実態を調べるため同校を立ち入り調査した。

 同校には留学生を対象とする国際教養学科(定員240人)と国際ビジネス情報学科(同80人)がある。関係者によると、国際教養学科の今年度の入学者数は約2100人で定員の約9倍、国際ビジネス情報学科は約800人で約10倍の学生を入学させたという。

 両学科の在籍学生数は数年前から年々増加しており、国際教養学科では平成27年度に約500人が入学して定員を超過。翌年度から毎年1000人以上を入学させていたという。

 同校では入学者の増加に合わせて校舎や教職員数を増やしつつ、県に定員増を含めた事前の相談を行ってきたという。同校の担当者は「教員や校舎の不足は生じておらず、所在不明者が多数出ている状況もない。定員超過状態にあったことは深く反省している」と話している。

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