小学校男性教諭の体罰など20件を認定 熊本市教委
熊本日日新聞 2019/7/11(木) 11:07配信
熊本市教育委員会は10日、市内の小学校に勤務する50代の男性教諭が児童の胸ぐらをつかむなどした20件の行為について体罰や暴言、不適切な指導に当たると認定した。保護者らが3月、男性教諭から複数の児童が体罰などを受けたとして、市教委に調査を求めていた。
市教委によると、体罰は2018年4月、入学式の準備中に私語をしていた児童の胸ぐらをつかみ、教室に引っ張り入れた行為などの3件。児童に対する暴言は「アホ」「役に立たない」などの3件で、長時間立たせての指導や度を超えた叱責[しっせき]など14件は不適切な指導に当たるとした。いずれも教諭や学校側は事実関係を認めているという。
保護者らは10日、遠藤洋路教育長に面会。調査結果を受け取った上で、追加調査を求めた。
遠藤教育長は「体罰や暴言、不適切な指導はあってはならないことだ」と述べ、追加調査の結果を踏まえて処分を検討するとした。(久保田尚之)
(2019年7月11日付 熊本日日新聞朝刊掲載)