「入試で女子や浪人差別」 聖マリアンナ医大、第三者委が認定
時事通信 2020/1/17(金) 20:29配信
大学医学部の不正入試問題をめぐり、聖マリアンナ医科大(川崎市)は17日、2015〜18年度の一般入試で女子や浪人生を不利に扱っていたとする第三者委員会の調査報告書を公表した。
大学側は「一律に評価を行ったとは認識していない」と否定。ただ、「意図的ではないにせよ、属性による差異が生じ、一部受験者に影響を及ぼした可能性があった」として、入学者らを除いた同年度の2次試験受験生に入学検定料相当額を返還すると表明した。
第三者委の分析によると、4年間に2次試験での調査書などの評価で、現役生や浪人回数が少ない大半の男性が高得点を得ていた。第三者委は「一律的な点数調整の結果と強く推認させる」と指摘。元入試委員長ら4人が関与したとし、「性別・現浪区分で差別的取り扱いが行われたと認めざるを得ない」と結論付けた。