いじめで骨折「転んだことに」元教諭が逆転敗訴 最高裁

いじめで骨折「転んだことに」元教諭が逆転敗訴 最高裁
朝日新聞デジタル 2020/7/6(月) 17:17配信

 いじめで骨折した生徒に口止めするなどして停職6カ月の懲戒処分を受けた兵庫県姫路市立中学校の元教諭の60代男性が県に処分取り消しを求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第一小法廷(木沢克之裁判長)は6日、処分を取り消した二審・大阪高裁判決を破棄し、元教諭の請求を棄却した。処分は県教育委員会の裁量の範囲内と判断した。

 判決によると、元教諭は柔道部顧問だった2015年7月、上級生のいじめで胸の骨が折れた男子生徒に「階段から転んだことにしておけ」と口止めした。副顧問から校長に伝わり、県教委は、校長の指示に反して加害生徒を近畿大会に出場させたことなどとあわせ、元教諭を停職6カ月の処分にした。元教諭は「重すぎて不当」として16年10月に提訴した。

 最高裁は、元教諭は大会のために主力選手の不祥事を隠そうとし、被害生徒の気持ちをないがしろにしたと指摘。「いじめを受けた生徒の苦痛を取り除くことを最優先に対応すべきだ」としたいじめ防止対策推進法の趣旨に反し、医師の診察も誤らせうる「重大な非違行為」と認定した。

 その上で、「(生徒は)実際に適切な治療が受けられなかったわけではない」などとして処分を取り消した二審判決の妥当性を検討。県教委が免職の次に重い停職6カ月とした処分には「決め方が形式的で直ちに首肯しがたい点はあった」としつつ、いじめを隠すなどの重大さを踏まえれば、「裁量を逸脱するものとまではいえない」と結論づけた。(阿部峻介)

 兵庫県・姫路市立中学校の男性教諭が、部活動中にいじめでケガをした生徒について、「階段から落ちたことにしろ」と指示し、いじめを隠蔽しようとしていたことがわかりました。
 兵庫県教育委員会によりますと、去年7月、姫路市立の中学校で運動部の男子部員2人が、練習中に1年の男子生徒にひざ蹴りなどの暴行を加え、胸の骨を折るなどの重傷を負わせました。
 男子生徒が病院に搬送される際に顧問の男性教諭(58)が「階段から転んだことにしておけ」と、副顧問に嘘の説明をするよう指示をしたということです。
 またこれを知った学校長は、男性教諭に暴行を加えた男子部員の大会出場停止を命じたものの従わなかったということです。
 教育委員会の調べに対し男性教諭は「警察に通報され問題が大きくなると思った。隠す意図はなかった」と話しているということです。

いじめで虚偽の説明指示など、3教諭処分 兵庫県教委
神戸新聞NEXT 2016/2/23 23:27

 兵庫県教育委員会は23日、部活内でいじめを受けた生徒を病院に連れて行く際、同僚教諭に虚偽の説明をするよう指示するなどしたとして顧問をしている姫路市立中学校の男性教諭(58)を停職6カ月にするなど3件の懲戒処分を発表した。
 県教委によると、昨年7月、1年生部員が上級生に蹴られて胸を骨折。男性教諭は暴行を伴ったいじめだと把握しながら、受診に付き添った副顧問に対し「階段で転んだことにしておけ」と指示した。
 さらに、部内ではほかの2生徒への暴力も発覚し、関係した3年の生徒を近畿中学総体に出場させないよう校長が命じたが、教諭は従わなかったという。
 県教委は「いじめの対応、職務命令違反という点で大きな問題がある」と重い処分を決めた理由を説明。指導監督が不十分だったとして同中校長を訓告処分とした。
 また、2014年6月〜15年11月に高砂市内でゲーム機を使った賭博をした同市立中学校の男性教諭(51)を減給10分の1(1カ月)▽昨年5月、車を運転中、転倒した大型二輪と接触し重傷を負わせた明石市立小学校の女性教諭(36)を戒告処分とした。(中川 恵)

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