元Jリーガー監督によるパワハラ…『どうしても許せない』元男子部員2人が訴える

元Jリーガー監督によるパワハラ…『どうしても許せない』元男子部員2人が訴える
関西テレビ 2020/8/17(月) 19:32配信

奈良の県立高校サッカー部の元男子部員たちがパワーハラスメントを受けたとして元Jリーガーの監督を訴えた裁判が始まりました。

訴状によると、奈良県立山辺高校サッカー部の元男子部員2人は3年前の入学以降、元Jリーガーの監督に暴言を吐かれ、退部や退学を余儀なくされたということです。

山辺高校はサッカー部の運営などを民間団体の「ボスコヴィラサッカーアカデミー」に委託していていて、2人は監督とアカデミーを経営する企業に計1100万円の損害賠償を求めています。

【元男子部員の父親】
「子供たちがやられたことをどうしても許せないので、徹底的に追及していきたいなと思います」

アカデミー側は2人の請求の棄却を求め、争う姿勢を示しました。

 訴状などによると、元部員2人は2017年4月に山辺高に入学し、寮生活を送っていた。18年に就任した監督は、元部員に対して親と連絡をとることや帰宅することを不当に責め立て、長時間の面談を行って「この場にいたいならこっちに従え」などと言い、19年に元部員を退寮、退部に追い込んだと主張している。
 もう1人の元部員に対しても、監督は「お前の父親はいつもこうやから成長できない」と言い、深夜に寮内で何度も呼び出すなどした。元部員は自宅が大阪府内にあったため、18年に退寮すると同時に退学も余儀なくされたとしている。

 奈良県立山辺高校サッカー部(奈良市)で元Jリーガーの興津(おきつ)大三監督(46)からパワハラを受け退部を余儀なくされたとして、元部員2人が興津氏と運営会社を相手取り、計1100万円の損害賠償を求める訴えを奈良地裁に起こした。10日付。
 訴状によると、興津氏が監督を務める「ボスコヴィラサッカーアカデミー」(奈良市)は県立山辺高校と提携し、サッカー部と部員が生活する寮を管理運営している。平成29年4月に入学した元男子部員2人は、興津氏から暴言を浴びせられたり、他の部員の前で親の悪口を言われ続けたりして心身を疲弊。1人は適応障害を発症し、ともに退部を余儀なくされたとしている。
 29日、奈良市内で記者会見した保護者は「息子はプロになりたいという思いをかなえるため、期待に胸を膨らませて入部した。サッカーに真剣に取り組んでいる子への裏切り行為だ」と訴えた。同アカデミーを運営する天平フーズは「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。
 興津氏は元Jリーガーで、J1清水のスカウト時代には元日本代表FW岡崎慎司選手の獲得に関わった。

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