「教育長からパワハラ」市立小元校長が訴え 広島県福山市教委

「教育長からパワハラ」市立小元校長が訴え 広島県福山市教委
中国新聞デジタル 2020/11/20(金) 21:38配信

 福山市立小の50代の元校長男性が、三好雅章教育長から降格願を出すように言われるなどのパワハラを受け、体調を崩したと訴えていることが20日分かった。元校長は休職中。市教委は「調査でパワハラは認定されていない」としている。

 元校長によると、今年1月に教育長室であった定期面談で学力の課題を巡り話した際、三好教育長から「子どもをばかにしているのではないか。降格願を出してください」と強い口調で言われた。翌2月に口頭で謝罪されたが、5月中旬の校長の集団研修で自分の名前が名簿の下段にあるのを見て「校長の序列付けとしか思えない」とショックを受けたという。

 元校長は体調を崩し、6月中旬に適応障害と診断された。これまでの経緯も含め、広島県教委へ休職と降格を願い出る文書を提出した。

 県教委は9月、枝広直幹市長宛てに適切な対応を取るよう通知。市は内部に調査委員会を設け、関係者への聞き取りなどから今月5日に「パワハラと認定できる事実はない」と結論づけた。一方で「校長の相談に対応する体制が必ずしも十分ではない点があった」と市教委に改善を促した。

 元校長は「パワハラは確かにあった。市教委は組織として謝罪してほしい」と主張する。三好教育長は、中国新聞の取材に対し「当事者として発言は控える」としている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする