違反の下着を学校で脱がせる規定も…中学の校則で“下着の色指定” 生徒「男女一緒の体育館で下着の色確認される」

違反の下着を学校で脱がせる規定も…中学の校則で“下着の色指定” 生徒「男女一緒の体育館で下着の色確認される」
関西テレビ 2021/1/9(土) 16:34配信

 年が明けて、多くの学校で始まった新学期。「校則」などのルールについて、街で思い出を聞いてみると…。

女性:
「眉毛を剃った人は、その後1週間に1回、先生に見せに行って、来なかったら全校放送で呼び出し」

男性:
「サッカー部、僕ら恋愛禁止やったんですよ…しんどくて!バレたら部活させてもらえへんみたいな感じで」

別の女性:
「スカートが短い人は、『座って』って言われて、ひざついて。それでつかんかったら呼び出しみたいな…理不尽かなって」

 多くの人が嫌な記憶を語ったこの「校則」について、福岡の弁護士会が調べたところ、未だに「理不尽な指導」が行われている実態が判明したのです。

 調査の対象は69ある福岡市立の中学で「下着の色を指定する」校則があったのが、なんと57校…。

福岡県弁護士会の担当者:
「生徒自身が校則に疑問を持ったとしても、そのことを先生に訴えると『内申に響くぞ』という形で脅されてしまって何もできないという状況になっている」

 中には「違反している下着を学校で脱がせる」という規定がある学校まであり、耳を疑うようなチェックを受けた生徒も…。

<生徒>
「廊下に1列で並ばされて、シャツの胸を開けて下着をチェックされる」
「男女一緒の体育館で下着の色をチェックされる」

 聞き取りでは「男性教師から下着の色を指摘された女子生徒が学校に行けなくなった」という話もありました。

 下着の色を指定する校則や男子に見られる中で行うチェックや指導に、法的問題はないのでしょうか?菊地幸夫弁護士に伺います。

菊地弁護士:
「下着というのは個人にとって極めて私的な領域で、その個人の自己決定に任されているものです。そこに学校が介入して、それを見せろとか、しかも男子もいる所で女子の下着をチェックするとか、脱がせるとかはセクハラの領域でこれは違法です。私の見解としては、絶対に許されません。

 それともう一つ、もし無理矢理検査ということになると、犯罪としての強要罪、脱がせるなんていうのもやり方によっては強制わいせつ罪になる可能性もあります。先生方、特にお嬢さんのいる先生方、お嬢さんの下着の色を男性の先生がチェックするということに疑問を感じませんか?それから国際社会に対して、『日本の男性教師は女子生徒の下着の色をチェックします』これをフェアなルールだと言えますか?私は恥ずかしいです」

(関西テレビ1月6日放送『報道ランナー』内「そこが聞きたい!菊地の法律ジャッジより)

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