奈良の中1女子自殺訴訟 遺族の賠償請求棄却

奈良の中1女子自殺訴訟 遺族の賠償請求棄却
産経新聞 2021/3/23(火) 17:49配信

 奈良県橿原市で平成25年、市立中学1年の女子生徒=当時(13)=が自殺したのはいじめが原因だったなどとして、遺族が市や元同級生4人らに計約9700万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が23日、奈良地裁であり、島岡大雄(ひろお)裁判長は請求を棄却した。

 島岡裁判長は判決理由で「仲間外しや無視などの行為は認められない」と指摘し、学校側に安全配慮義務違反はなかったなどとした。

 市が設置した第三者の調査委員会は平成27年4月、いじめを認定した上で、家族への不満などが複合的に重なって精神的疲労となり、自殺につながったとする報告書を出していた。

 訴状などによると、女子生徒は25年3月、同市内のマンションから飛び降りて自殺した。遺族側は、同級生らに仲間外れにされたり無料通信アプリ「LINE」で悪口を言われたりするいじめを受けていたと主張。目に見えて元気のない状態など「明らかなサインがあったが教員らは連携して対応をしなかった」として、市側に安全配慮義務違反があったと訴えていた。

 これに対し市や元同級生側は、違法ないじめは存在せず、教員や学校に責任はないとして訴えの棄却を求めていた。元同級生のうち2人とは18日付で遺族と和解が成立している。

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