旭医大学長のパワハラ認定 不適切発言も、第三者調査委
北海道新聞 2021/6/2(水) 11:10配信
【旭川】旭川医科大の学長選考会議が設置した第三者による調査委員会は1日、吉田晃敏学長が昨年11月に新型コロナウイルスの感染者受け入れを訴えた当時の病院長に辞任を迫ったとされる発言について、パワーハラスメント(パワハラ)と認定した。同日、非公開で開かれた同会議後に大学関係者が明らかにした。同会議は今後、吉田学長本人の弁明を受けた上で、解任の適否を判断する。
関係者によると、昨年11月に大規模クラスター(感染者集団)が発生した慶友会吉田病院の患者を旭医大病院で受け入れるよう求めた当時の病院長に対し、学長が「受け入れるならおまえが辞めろ」と述べたとされることについて、パワハラに当たると認定した。
また、吉田学長は昨年11月の学内会議で、新型コロナの患者受け入れを巡って吉田病院に対し、「コロナを完全になくすためには、あの病院が完全になくなるしかない」と発言。調査委員会はこれについても、不適切発言と認定した。
調査委員会は、吉田学長が当時の病院長以外にもパワハラを行ったとされることなどの事実関係も調査。ただ、1日の会合では時間切れとなり詳細な報告は次回に持ち越したという。