「いじめられている」14歳女子中学生の遺体発見4か月前に相談の電話…”面談”できず 市教委把握せず

「いじめられている」14歳女子中学生の遺体発見4か月前に相談の電話…”面談”できず 市教委把握せず
北海道ニュースUHB 2021/6/17(木) 19:50配信

 2021年3月、北海道旭川市で女子中学生が遺体で見つかった問題で新展開です。

 この中学生が2020年11月、民間の子ども向け相談室に「いじめられている」と相談していたことが新たにわかりました。

 子どもの権利条約旭川市民会議 村岡 あつ子 代表:「いじめられている、小学生の時から。いま中学生なんだけど、ずっといじめがあってと。どうしたいですかと聞いたら、『死にたい』と」  

 2020年11月、中学生とみられる少女からいじめを訴える電話があったと明かす相談員。

 この電話から約4か月後の2021年3月、当時14歳の女子中学生が旭川市の公園で、遺体で見つかりました。

 現在、市の第三者委員会がいじめの有無の検証を進めているほか、市議会でも市教委などに対し、真相を明らかにすべきとの声が高まっています。

 当時、相談室は面談を持ちかけましたが、少女からの連絡はこの1回だけでした。

 名前や学校名は電話で明かしていたため、少女が2021年2月に行方不明になった際に、家族が配布したチラシで当人と気づいたということです。

 子どもの権利条約旭川市民会議 村岡 あつ子 代表:「すごくショック。あの時、無理にでも面談すればよかった。どうすれば、あの子の命を救えたのか」

 旭川市教委はこの相談室への電話を「承知していなかった」としていて、第三者委員会に報告することにしています。

 女子中学生をめぐるこれまでの経緯です。
・2019年 6月:女子中学生が川に入るトラブル
・    8月:ほかの中学校へ転校
・2020年11月:民間の子ども向け相談室に電話
・2021年 2月:行方不明
・    3月:遺体で発見
・    4月:旭川市教委が「いじめの重大事態」認定

 旭川市教委の第三者委員会による調査が進められています。

 北海道教育委員会では、子どもの相談窓口を設置しています。

 【北海道子ども相談支援センター】
  0120-3882-56(24時間)

 いじめにあったら一人で悩まず、相談しましょう。

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