約9000万円だまし取った罪 近大医学部・元教授の初公判で一部無罪を主張 経費の不正請求は認める

約9000万円だまし取った罪 近大医学部・元教授の初公判で一部無罪を主張 経費の不正請求は認める
ABCニュース 2021/10/27(水) 17:45配信

 9000万円あまりをだまし取ったとする罪に問われている近畿大学医学部の元教授が、初公判で一部無罪を主張しました。

 (裁判官)「名前はなんていいますか」。

 (巽被告)「巽信二です。医師です」。

 午後1時半、大阪地裁の法廷に姿を見せた巽信二被告(67)。

 公の場所に現れるのは約4ヵ月ぶりです。

 巽被告が問われているのは、領収書を偽造して経費を不正に請求したり、司法解剖の検査項目を水増ししたりする手口で、大学や大阪府警から9000万円あまりをだましとったとする詐欺や有印私文書偽造の罪です。

 27日の初公判で巽被告は経費の不正請求について「認めます。間違いありません」と起訴内容を認めました。

 一方、検査項目の水増しについては・・・。

 (巽被告)「無実です。やっていません」。

 無罪を主張しました。

 検察は、経費の不正請求について「巽被告から医療品販売会社の社員だった藤戸被告に領収書の付け替えや会社の印鑑の偽造を提案した」と主張。

 さらに、検査費の水増しについて部下で講師だった西尾斉被告(66)に「やったことにしてな。やったていで」などと指示していたと指摘しました。

 巽被告は、今後さらに起訴される見通しです。

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