日大、田中英寿前理事長らに損害賠償請求へ 「影響力完全に排除」
毎日新聞 2022/4/7(木) 20:44配信
日本大学は7日に文部科学省に提出した報告書の中で、前理事長の田中英寿被告=所得税法違反に問われ1審で有罪判決=と元理事の井ノ口忠男被告(65)=背任罪で起訴=に損害賠償を請求する方針を明らかにした。両被告には、不正を防止する任務を怠るなど故意の善管注意義務違反があったとし、「責任の所在を明らかにし、田中氏と井ノ口氏の影響力を完全に排除する」とした。請求額は今後確定させる。
田中前理事長は2018年と20年に日大の取引業者などから受け取ったリベートなど約1億1800万円を税務申告せず約5200万円を脱税した罪で、3月29日に東京地裁で懲役1年、執行猶予3年、罰金1300万円の判決を言い渡された。日大は報告書で「脱税は国家に対する詐欺行為。理事長職にある者が納税意識に欠如していたこと自体、適格性を欠くと言わざるをえない」と批判した。
井ノ口元理事は日大付属病院の建て替え計画などを巡る二つの背任事件で、日大に計約4億2000万円の損害を与えたとして起訴されている。日大は、元理事が業者選定への不当な介入を繰り返すなど「背任事件を主導・実行し、極めて悪質だ」と判断した。【志村一也】