女子生徒に対して不適切な行為 中学教諭ら2人を懲戒免職 群馬県教委

女子生徒に対して不適切な行為 中学教諭ら2人を懲戒免職 群馬県教委
上毛新聞 2022/4/20(水) 6:06配信

 群馬県教委は19日、勤務する学校の女子生徒に不適切な行為をしたとして、公立中学の30代男性教諭と、県立高校の30代男性実習助手を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。いずれも禁止している教職員と生徒間の交流サイト(SNS)での私的なやりとりがきっかけといい、あらためて禁止の徹底を図る。

 県教委によると、教諭は昨年11月〜3月に生徒の相談に乗っている間、校内で2人きりになった時に体に触れたり、好意を持っているという趣旨のメッセージをSNSで複数回送信するなどした。「感情をコントロールできずに被害生徒や保護者、学校の同僚に迷惑をかけることになり、深く反省している」と話しているという。

 実習助手は昨年12月中旬〜2月中旬、校内で相談に乗った際に体に触れたり、校外で不適切な行為したりした。SNSで私的なやりとりもしていた。「公務員としての信用を失墜させ、学校と県教委に多大なご迷惑をかけたことを深くおわび申し上げる」と話しているという。

 高校の元男性校長(60)についても指導監督を怠ったとして戒告処分とした。中学校の当時の校長はすでに退職し、処分対象外になっているという。

 県教委は昨年度から、生徒と教職員間のSNSでの私的なやりとりを禁止し、業務上必要であっても管理職と情報共有するように周知している。

 平田郁美教育長は「生徒の心を将来にわたって深く傷つけるものであり、被害に遭われた生徒と保護者の皆さまに心よりおわび申し上げる。信頼回復に全力を挙げて取り組む」とコメントした。

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