82人分の個人情報を紛失 三重県立飯野高、廃棄した可能性

82人分の個人情報を紛失 三重県立飯野高、廃棄した可能性
伊勢新聞 2022/4/20(水) 8:00配信

 三重県教委は19日、県立飯野高(鈴鹿市三日市町)が過去に転学や退学をした元生徒82人の個人情報を記録した「指導要録」を紛失したと発表した。誤って廃棄した可能性があるといい、同校は「外部に流出したとの情報は寄せられていない」としている。

 同校によると、紛失した指導要録には、平成13年度から20年度にかけて同校から転学や退学をした生徒82人の氏名や住所、保護者の名前、出身中学、修得単位数などを記載していた。

 元生徒からの依頼で単位の修得証明書を作成しようとした同校の職員が先月29日、事務室の金庫にないことに気付いて紛失が発覚。校内を探したが見つからず、今月4日付で鈴鹿署に遺失物届を出した。

 金庫は常時、施錠していたという。同校は教職員らへの聞き取りを踏まえ、最後に利用した平成29年1月から金庫内を整理した令和元年8月までの間に、誤って廃棄した可能性があるとみている。

 同校は82人に電話や文書で謝罪。全校生徒の保護者にも文書で報告した。紛失した個人情報は学校のサーバーに保存されていたことから、同校は「82人に不利益はない」としている。

 中川剛校長は19日の記者会見で「生徒らの個人情報を紛失してしまったことを深くおわび申し上げる」と謝罪。「個人情報を含む重要な文書を廃棄する際には、複数の教職員で確認させる」と述べた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする