酒に薬を入れ…元大学教授「教え子女子大生への卑劣わいせつ行為」

酒に薬を入れ…元大学教授「教え子女子大生への卑劣わいせつ行為」
FRIDAY 2022/7/12(火) 8:00配信

〈本学教授を懲戒解雇処分といたしました。セクシャル・ハラスメント行為が確認され、大学といたしましてはこの度の事態を深刻に受け止め、同教授に厳格な対処を行ったものです〉

大妻女子大学(東京都千代田区)は、7月1日付で教員の懲戒解雇を発表した。処分を受けたのは、文学部コミュニケーション文化学科の元教授・桶田(おけた)敦容疑者(64)だ。桶田容疑者は7月7日、準強制わいせつの疑いで警視庁麹町署に逮捕されている。その経歴は華々しい。

「信州大学理学部を卒業後、早稲田大学の大学院で政治学を学びました。上智大学や名古屋大学、慶應義塾大学などで講師を歴任。大妻女子大学の教授に就任したのは、19年4月です。

総務省『公共情報コモンズ検討会』や日本原子力研究開発機構『情報公開委員会』など、公的機関のメンバーにも。TBSの報道番組では解説員を務めていました。アカデミズム界やメディアでは有名な人物です」(大学事情に詳しいライター)

◆自宅マンションへ誘い……

多くの大学で教壇に立ち、著名なコメンテーターでもあった桶田容疑者。勤務先から解雇されるような「セクシャル・ハラスメント行為」とは、どんな犯行だったのだろう。

「被害にあったのは、大妻女子大学に通う20代の学生Aさんです。6月26日の夜、桶田容疑者はAさんを千代田区内の自宅マンションへ食事に誘います。Aさんは乗り気ではなかったそうですが、有名教授の誘いを断れなかったとか。

桶田容疑者は、Aさんの飲んでいた酒の中に睡眠導入剤を入れます。その後、意識朦朧となり抵抗できないAさんをベッドに寝かせわいせつ行為を働いた。意識が戻ったAさんは衣服の乱れや薄っすらとした記憶などから被害にあったことを理解し、6月29日、麹町署へ被害届を出しました」(全国紙社会部記者)

逮捕された桶田容疑者は、警察の調べに対し「睡眠導入剤入りの酒を飲ませ彼女が休んでいる時に身体を触りました」と犯行を認めている。元神奈川県警刑事で、犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が解説する。

「今回は2つの意味で卑劣です。1つはわいせつ目的で薬物を使用したこと。通常20代の女性にとって、60代の男性は恋愛対象にならないでしょう。容疑者は女子大生の気持ちを無視し、自分の欲望を満たすために薬物を使い強引に性的行為に及んだんです。

もう1つは、大学教授やテレビに出演している有名人という社会的地位の悪用。女子大生からすれば、著名人から食事に誘われればなかなか断れません。教員と教え子という関係を利用し、犯行にいたったことにもなります。極めて悪質です。今回だけの犯行とは考えづらい。おそらく余罪があると思われます」

自身の卑劣な行為で、桶田容疑者は華々しい経歴も社会的信頼も失ってしまった。

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