SNSでの私的なやりとり、無断で子ども乗車も処分対象 広島県教委、懲戒処分指針改定へ
中国新聞デジタル 2022/8/9(火) 7:01配信
広島県の教職員によるわいせつやセクハラの不祥事が続いている。県教委は8日、9月1日付で教職員の懲戒処分の対象を一部広げる方針を打ち出した。指針の改定は4年ぶり。新たに交流サイト(SNS)での子どもとの私的なやりとりと、所属長の承認を受けずに子どもを車に乗せるなどの行為も処分の対象に加わる。
県教委は8日、4人の処分を発表。本年度の教職員のわいせつ、セクハラの懲戒処分が計8人になり、この10年で既に最多になった。最も多かった2013、17年度の各7人を4カ月余りで上回った。安全なはずの学校現場で児童、生徒の被害が相次ぐ事態となっている。「誠に遺憾で厳正に処したい」。平川理恵教育長が、県庁での記者会見で顔をこわばらせた。
県教委は平川教育長が就任した18年度、懲戒処分の指針を改定。教職員のわいせつやセクハラ行為に対し、動機や手口、計画性、被害者の心情などを細かく判断し、過去の事例よりも重い処分を選ぶ場合もあるとしていた。