高2男子自死で対策審 三重県教委、「いじめ重大事態」と認定

高2男子自死で対策審 三重県教委、「いじめ重大事態」と認定
伊勢新聞 2022/10/19(水) 8:00配信

 三重県教委は県立高二年の男子生徒=当時(17)=が自死する事案があったとして、弁護士らでつくる「いじめ対策審議会」(五人)を23日に開くと発表した。審議会は関係者への聞き取りなどにより、自死の背景にいじめがあったどうかを調べる。

 県教委によると、男子生徒は2月末ごろに亡くなった。学校は生徒らへのアンケートや教員への聞き取りなどを実施し、4月に「いじめに当たる事案はなかった」とする調査結果を遺族に報告していた。

 一方、学校は遺族の意向を踏まえて生徒らに自死を伏せていた。県教委は9月に遺族から詳細な調査の要請を受け、いじめ防止対策推進法に基づく「いじめ重大事態」と認定し、審議会の設置を決めた。

 23日に開かれる一回目の審議会では、委員らが当時の調査結果について報告を受ける予定。この後、聞き取りやアンケートの対象者を決めるなど、調査の進め方について検討するとみられる。

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