飲酒運転根絶セミナー:教員の飲酒運転多発受け開催 柳井地区教委連絡協など /山口
毎日新聞 2011年10月25日(火)14時47分配信
教員による飲酒運転が多発しているとして柳井地区市町教育委員会連絡協議会と県高等学校長協会柳井支部は24日、県柳井総合庁舎で、飲酒運転根絶セミナーを開いた。柳井地区(柳井市、周防大島、上関、田布施、平生町)の小中高の校長や教育長ら60人が参加。柳井署員から「酒を飲んで休んだりして、時間が経過しているなどと甘い考えを捨てること」と指導を受けた。
同地区では昨年10月からの1年で中学・高校教諭計4人が飲酒運転で逮捕・検挙され、3人が懲戒免職、1人が停職2カ月、校長1人が戒告処分を受けている。
セミナーでは、広中勝・柳井署交通課長が「飲んだら乗らないという強い自覚をもつしか防止策はない」と強調。飲酒運転の車に同乗したり、運転者への酒類の提供も罪になることも詳しく説明した。支部長の藤沢正信・柳井高校長は「柳井地区から飲酒運転根絶に向けてうねりを発信していきたい。小中高連携して取り組みたい」と述べた。
20日現在、県内の飲酒運転の検挙件数は373件(前年同期比116件減)、柳井署管内は28件(同10件増)。10年は県内622件、柳井署管内29件だった。【小中真樹雄】
〔山口東版〕
10月25日朝刊