京大が霊長類研究所元所長・松沢氏に2億円の賠償求めて提訴 研究資金不正支出問題 元所長争う姿勢
関西テレビ 2023/1/24(火) 12:13配信
京都大学霊長類研究所の研究資金不正支出問題で、京大が元所長に2億円の損害賠償を求めた裁判が始まりました。
訴えなどによると松沢哲郎元所長を代表とする研究は「チンパンジーの檻の仕様策定に関わった業者が一般競争入札に参加したのは入札妨害にあたる」として補助金の返還命令が出されました。
京大側は「資格のない業者の参加を元所長が黙認した」などとして大学が返還した補助金のうち、2億円の支払いなどを求めています。
24日の第一回口頭弁論で、元所長側は「京大の違反にもかかわらず、個人に責任を押しつけた不当な訴訟だ」と、争う姿勢を示しました。
松沢元所長はチンパンジー研究の世界的権威で研究費の不正支出があったとして3年前に京大を懲戒解雇されています。