静岡・元小学校教諭のわいせつ:教え子盗撮の起訴内容認める−−初公判 /静岡
毎日新聞 2010年11月19日 地方版
寝ていた教え子の服を脱がせてカメラで撮影したとして準強制わいせつ罪に問われた静岡市葵区吉野町、元小学校教諭、水野徹被告(50)の初公判が18日、静岡地裁(高橋孝治裁判官)であった。被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
起訴状によると、09年10月16日、同区内の宿泊施設で睡眠中の2人の女子児童の服をずり下げ、デジタルカメラで撮影したとしている。
検察側は冒頭陳述で「小学校の宿泊行事で、被害者が睡眠中で抵抗できない状態に乗じて撮影した。以前にも児童の着替えを撮影した」と指摘した。
弁護側は、被告が付けた日記を今後提出し反省していることを示したい考えを示した。【平塚雄太】
◇検察官、匿名の被害児の名前読み上げる 地検が謝罪のコメント
この公判では、検察官が被害者の名前の一部を誤って読み上げてしまい、静岡地検は「被害者に誠に申し訳ないことをした」と謝罪するコメントを発表した。地検はこのコメントで「今後、同様のことが起こらないよう十分指導・監督していく」としている。
検察官は冒頭陳述後、検察側の主張を裏付ける証拠について説明していたところ、誤って被害者の氏名のうち下の名前を読み上げた。すぐに気付いて「失礼しました」と述べた。
性犯罪の公判では通常、プライバシー保護などの観点から被害者の名前を明かさずに審理を進める。この公判でも、静岡地裁は被害児童の名前を匿名にすることを決めていた。【平塚雄太】