学校法人が補助金5億円を過大受給 こども園と幼稚園、同じ教員の人件費を重複して申請 兵庫・伊丹

学校法人が補助金5億円を過大受給 こども園と幼稚園、同じ教員の人件費を重複して申請 兵庫・伊丹
神戸新聞NEXT 2023/2/13(月) 15:47配信

 兵庫県と伊丹市は13日、認定こども園と幼稚園を運営する学校法人「西伊丹学園」(同市寺本5)に対し、補助金など計約5億円を過大に支給していたと発表した。こども園と幼稚園の児童は法律上、別々の施設で扱うが、同じクラスに混在した状態で長年運営。法人側は各施設に専任の教員を配置していると県や市に報告していたが、実際は同じ教員が兼務して人件費を重複して受け取っていた。

 県などによると、同法人は同じ建物内でこども園(定員170人)と幼稚園(同400人)を運営。3〜5歳児(1年次5クラス)について、こども園と幼稚園の児童を同一のクラスで教育・保育を実施していたにもかかわらず、施設ごとに教員がいると県や市に報告し、職員配置数などに応じて支給される施設型給付費や補助金を過大に受給していた。

 県と市は、こども園制度が開始した2015年度から21年度までの7年間で、過大に支給した金額を計5億2千万円と算定。利息などの加算金を含め計約6億1800万円の返還を法人側に請求し、今月13日までに全額が返還されたという。

 法人側は「認定こども園と幼稚園の園児を同じクラスで扱ってはいけないと分かっていなかった」などと釈明。県などは違反状態は是正されたとして、行政処分は行わない方針。

 21年12月に「先生が不足しているのではないか」などと匿名の通報が県に寄せられ、県と市が翌22年3月に監査を実施して明らかになった。職員配置数の不足はなかった。法令に基づく監査や配置状況の確認などで県と市の情報共有が行われておらず、職員の兼務に気づけなかったという。

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